幼なじみじゃ、なくなった夜。
「つーかマックとか久々すぎ。高校の頃はあんなによく行ってたのにな」
ハンバーガーの包みをガサガサとあけながら榎波が言う。
「そ、そうだね」
「よく2人でも行ったよな」
「そうだね…ポテトだけ頼んで何時間も居座ったりしてたよね」
「暇だったんだな〜、あの頃」
サ、と私のおぼんから、榎波が勝手にポテトを攫っていく。
「あ、ちょっと私のポテトッ」
「も〜らい」
ハ、とポテトをくわえて笑った榎波に、なんだかムズムズする。