極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
紬の言う通り、2週間という短期間で体重が3キロ落ちた。
忙しさにかまけて食事が疎かになってしまったせいだけど、抱き締めただけで分かるなんてすごい。


「楓は元々細いんだからそれじゃダメだ。先に食事にしよう。作ってやるから、コーヒー飲んで待っていてくれ」
「いえ、私は仕事の話を…」


そう言うもカーディガンの袖を上げて料理を作る気満々でいる紬は聞く耳を持ってくれない。


「大事な話なんですけど」
「大事な話ならなおさら食事をとってからにしよう。脳に栄養を与えてやらないと頭が働かない。愛情込めて作るから、いい子にして待っててくれ。な?」


極上の笑顔で微笑まれたらもうそれ以上食い下がることは出来ない。

仕方なくカウンターに備えられている椅子に腰掛け、コーヒーを飲みながら紬の作業を見ることにした。

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