極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
まだ後任は決まっていないし、決まってからも引き継ぎとかあるから辞めるのはもう少し先の話で、辞めても縁が切れるわけじゃないのに感極まってしまう。
そんな私の側に所長は来て、くしゃっと髪を乱暴に撫でた。
「泣きたいのはこっちの方だ。可愛い部下を手放さなければならないんだからな」
後半部分の声が震えている。
目を見れば少しだけ潤んでいた。
「ハハ。夕焼けは感傷的になっていけないな」
なんて言って誤魔化したけど、所長の気持ちに触れて涙が溢れ出てきた。
「私…所長の部下で良かったです」
泣き顔を見せないように深く頭を下げる。
そんな私の頭を所長は優しくポンポンと何度か叩いてくれた。
「どこにいても、いつまでもきみは俺の部下だ。何かあればいつでも頼って来なさい」
「はい。ありがとう…ございます」
ズッと鼻をすすると所長は慌てて顔を覗き込んできた。
「おい、本当に泣いてるのか?!泣くなって。この場を旦那に見られたら嫁を泣かせた上司なんて許せないとかなんとか言って契約破棄され兼ねないじゃないか。ほら、頑張ったご褒美をやるから、今すぐ泣き止め」
契約破棄って…。
私のことより仕事の心配をしている所長の言葉に気が抜けてスッと涙が引いた。
それにご褒美って。
そんな私の側に所長は来て、くしゃっと髪を乱暴に撫でた。
「泣きたいのはこっちの方だ。可愛い部下を手放さなければならないんだからな」
後半部分の声が震えている。
目を見れば少しだけ潤んでいた。
「ハハ。夕焼けは感傷的になっていけないな」
なんて言って誤魔化したけど、所長の気持ちに触れて涙が溢れ出てきた。
「私…所長の部下で良かったです」
泣き顔を見せないように深く頭を下げる。
そんな私の頭を所長は優しくポンポンと何度か叩いてくれた。
「どこにいても、いつまでもきみは俺の部下だ。何かあればいつでも頼って来なさい」
「はい。ありがとう…ございます」
ズッと鼻をすすると所長は慌てて顔を覗き込んできた。
「おい、本当に泣いてるのか?!泣くなって。この場を旦那に見られたら嫁を泣かせた上司なんて許せないとかなんとか言って契約破棄され兼ねないじゃないか。ほら、頑張ったご褒美をやるから、今すぐ泣き止め」
契約破棄って…。
私のことより仕事の心配をしている所長の言葉に気が抜けてスッと涙が引いた。
それにご褒美って。