極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
…なんて、そんなことはない。
もちろん夢ではない。
その証拠に翌日の夕方、事務所に突然紬が訪問して来た。
「恋人の職場を見たい」
と言って。
「な、なにを言ってるんですかっ!」
他の職員に聞かれたら大変だ。
キョロキョロと見回し、様子を伺うと、主に女性の職員がこちらに注目していた。
「まずい」
これ以上みなさんの前でおかしな発言をされたら困る。
ただでさえ規則を破ってしまったんだから。
「ちょっとこちらへ来ていただけますか」
強引に防音完備がされている応接室へと紬を引っ張って行き、紬をソファーに座らせる。
そして私は向かいに腰掛け、小声で話しかける。
「本当は何しに来たんですか?まさか本気で恋人の職場を見たいとかそんなこと思ってるわけじゃないですよね…って、え?」
そのムッとした不機嫌そうな顔はなに?
まさかの当たり?
「恋人に会いたいと思うのはおかしなことなのか?昨日はあまり話す時間がなかったし、きみは忙しいのか電話に出ないから」
「それは…」
お客様のところへ行っていたからであって、そのあとちゃんと掛け直している。
でも出なかったのは紬も同じだ。
それにそもそも電話に出ないからといって職場に来るものだろうか。
もちろん夢ではない。
その証拠に翌日の夕方、事務所に突然紬が訪問して来た。
「恋人の職場を見たい」
と言って。
「な、なにを言ってるんですかっ!」
他の職員に聞かれたら大変だ。
キョロキョロと見回し、様子を伺うと、主に女性の職員がこちらに注目していた。
「まずい」
これ以上みなさんの前でおかしな発言をされたら困る。
ただでさえ規則を破ってしまったんだから。
「ちょっとこちらへ来ていただけますか」
強引に防音完備がされている応接室へと紬を引っ張って行き、紬をソファーに座らせる。
そして私は向かいに腰掛け、小声で話しかける。
「本当は何しに来たんですか?まさか本気で恋人の職場を見たいとかそんなこと思ってるわけじゃないですよね…って、え?」
そのムッとした不機嫌そうな顔はなに?
まさかの当たり?
「恋人に会いたいと思うのはおかしなことなのか?昨日はあまり話す時間がなかったし、きみは忙しいのか電話に出ないから」
「それは…」
お客様のところへ行っていたからであって、そのあとちゃんと掛け直している。
でも出なかったのは紬も同じだ。
それにそもそも電話に出ないからといって職場に来るものだろうか。