極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
予想外の質問で『そこなの?』と心の中でツッコミを入れてしまう。
でも所長は桧山さんの意見に乗っかった。
「たしかに桧山くんは自他共に認めるイケメンだよな。あの若社長が桧山くんより勝るところはどこなのか聞きたいな」
そんなキラキラした瞳で、しかも興味本位で聞かれても困る。
そもそも見た目がタイプなわけじゃないし、性格だって意地悪だし、負けず嫌いだし、ときに冷たいし、悪いところがまず浮かんでくるくらいだ。
でも根本はとても優しくて、そこに触れる度、ドキドキして、どうしようもなく惹かれて。
そしてなにより好きだと言われて、想いが通じて嬉しかった。
昨日も、それとさっきも混乱してそんな風には思えなかったけど、こうして冷静に考えてみると嬉しいという気持ちが込み上げてくる。
「なんだよ、やっぱり恋心じゃないか。彼のことを想像している顔は恋する乙女そのものだぞ。だがくれぐれも公私混同はしないでくれよ」
所長に指摘されて顔を手で覆う。
すると自分でもびっくりするくらい熱かった。
「あーあ。なんだ。本気なのか。残念だな。いずれ僕がこの事務所を継いだら社内恋愛解禁にして楓ちゃんに告白するつもりだったのに」
「え?!」
驚く私とは逆に所長は冷静に桧山さんへ疑問を投げかける。
「その前に勝俣くんが誰かに持っていかれるかもしれないとは考えなかったのか?」
「楓ちゃんは恋より仕事を優先するような子だと思っていたので」
桧山さんの言葉が元カレの言葉と重なり、ドキッとする。
でも今、元カレに会ったら紬のことが『仕事より好き』だって言い切れる。
規則で縛られていても溢れてしまうくらいの想いが彼に対してはあったから。
ただ、恋愛が久しぶり過ぎて仕事との気持ちの切り替えが難しい。
でも所長は桧山さんの意見に乗っかった。
「たしかに桧山くんは自他共に認めるイケメンだよな。あの若社長が桧山くんより勝るところはどこなのか聞きたいな」
そんなキラキラした瞳で、しかも興味本位で聞かれても困る。
そもそも見た目がタイプなわけじゃないし、性格だって意地悪だし、負けず嫌いだし、ときに冷たいし、悪いところがまず浮かんでくるくらいだ。
でも根本はとても優しくて、そこに触れる度、ドキドキして、どうしようもなく惹かれて。
そしてなにより好きだと言われて、想いが通じて嬉しかった。
昨日も、それとさっきも混乱してそんな風には思えなかったけど、こうして冷静に考えてみると嬉しいという気持ちが込み上げてくる。
「なんだよ、やっぱり恋心じゃないか。彼のことを想像している顔は恋する乙女そのものだぞ。だがくれぐれも公私混同はしないでくれよ」
所長に指摘されて顔を手で覆う。
すると自分でもびっくりするくらい熱かった。
「あーあ。なんだ。本気なのか。残念だな。いずれ僕がこの事務所を継いだら社内恋愛解禁にして楓ちゃんに告白するつもりだったのに」
「え?!」
驚く私とは逆に所長は冷静に桧山さんへ疑問を投げかける。
「その前に勝俣くんが誰かに持っていかれるかもしれないとは考えなかったのか?」
「楓ちゃんは恋より仕事を優先するような子だと思っていたので」
桧山さんの言葉が元カレの言葉と重なり、ドキッとする。
でも今、元カレに会ったら紬のことが『仕事より好き』だって言い切れる。
規則で縛られていても溢れてしまうくらいの想いが彼に対してはあったから。
ただ、恋愛が久しぶり過ぎて仕事との気持ちの切り替えが難しい。