君の声
日常と自覚
翌日、目が覚めると、もう朝の7時だった。食パンをレンジで焼き、その間に目玉焼きを作る。チーンと食パンがいい具合に焼けたところで朝食は完成だ。独り暮らしして、もう一年半はたつので、もう慣れた。食パンと目玉焼きを交互に食べながら、テレビのスイッチを押す。そこに映っていたのは…。
「おはようございます!小林 明音です!本日からお天気お姉さんとして、精一杯頑張っていきますので、よろしくお願いします!あっ、ラジオを聴いてくださっている方々、今後も続けさせていただくので、そちらもよろしくお願いします!」
まさしく、俺の好きな声、明音さんだった。正直、ラジオで声しか聞いたことがなかったので、顔は見たことがなかった。しかし、見てしまった今、確信してしまったのだ。声と想像どおりの美人で自然な笑みでテレビに映る姿。一目惚れだった。そして、これほど自分が小林明音という存在に執着していたのか。それは、俺が小林 明音という女性をいつの間にか、恋愛対象として、好きになっていたからだ。知った途端、叶わないことも悟った。早く忘れよう。そう決めたものの、ラジオを聴くことも、テレビで拝見することも止められず、むしろ、自覚してからどんどん惹かれていくだけだった。
「おはようございます!小林 明音です!本日からお天気お姉さんとして、精一杯頑張っていきますので、よろしくお願いします!あっ、ラジオを聴いてくださっている方々、今後も続けさせていただくので、そちらもよろしくお願いします!」
まさしく、俺の好きな声、明音さんだった。正直、ラジオで声しか聞いたことがなかったので、顔は見たことがなかった。しかし、見てしまった今、確信してしまったのだ。声と想像どおりの美人で自然な笑みでテレビに映る姿。一目惚れだった。そして、これほど自分が小林明音という存在に執着していたのか。それは、俺が小林 明音という女性をいつの間にか、恋愛対象として、好きになっていたからだ。知った途端、叶わないことも悟った。早く忘れよう。そう決めたものの、ラジオを聴くことも、テレビで拝見することも止められず、むしろ、自覚してからどんどん惹かれていくだけだった。