失恋は目に見えている
HRが終わり、教室を出た。

校門の前に、蒼の家の車が止まっていた。

「蒼!」

一人でさっさといなくなろうとする蒼を
私が呼び止めた。

「何一人で消えようとするの?」
「叶。」

私の言葉に蒼は小さく返してきた。

「何でよ、私はあなたの友達なんだから。
お別れぐらいさせてよね。」

私はつかつかと蒼に近づく。
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