桜雅〜何度でも愛す〜
「ありがとう」

横にいる叶夢に小声で伝える。

叶夢はきっと私を気にしてくれたんだ。

私は心を許した人以外の男の人が怖い。

それは私の過去に原因があって、今でも

男の人が多い所に行くと体が震える。

だからこそ大絆と叶夢がずっと側にいて

私のことを守ってくれている。

(ほんと叶夢には敵わないなあ)

「気にすんな」

そういって叶夢は優しく笑った。

(これはたしかにモテるわ)
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