リト・ノート
8.キミニハデキナイ
新学期が始まると、クラスが前よりも盛り上がっている気がした。合唱祭頑張ろうよ、と年始に集まっていた女子を中心ににぎやかに話が出る。
初詣で山根と2人になってしまった時間のせいで、収まりつつあった噂もみんなが思い出したらしい。誰がなにを見ていたのか、羽鳥が割り込もうとして山根に蹴散らされたと言う話まで付いていた。
「なんだよそれ、なんで俺?」
と羽鳥がまるで取り合わなかったので笑い話で済んでいたが、「俺は帰るから(山根と)行け」と言われたことと合わせて、美雨には予想外のダメージを残していた。
もし羽鳥と噂になったら困るのは自分のくせに、勝手に傷つく心を抑えることはできなかった。
羽鳥は最近沙織と仲がいいとみんな知っているから、美雨とのことが冗談になるのは当然だった。
山根と美雨はからかいの対象なのに、その2人のことは触れにくい話題のようになっていた。こんなことでもクラスでの立場が違うことをなんとなく感じざるを得なかった。
初詣で山根と2人になってしまった時間のせいで、収まりつつあった噂もみんなが思い出したらしい。誰がなにを見ていたのか、羽鳥が割り込もうとして山根に蹴散らされたと言う話まで付いていた。
「なんだよそれ、なんで俺?」
と羽鳥がまるで取り合わなかったので笑い話で済んでいたが、「俺は帰るから(山根と)行け」と言われたことと合わせて、美雨には予想外のダメージを残していた。
もし羽鳥と噂になったら困るのは自分のくせに、勝手に傷つく心を抑えることはできなかった。
羽鳥は最近沙織と仲がいいとみんな知っているから、美雨とのことが冗談になるのは当然だった。
山根と美雨はからかいの対象なのに、その2人のことは触れにくい話題のようになっていた。こんなことでもクラスでの立場が違うことをなんとなく感じざるを得なかった。