僕が小説を書くように
「えっ?」

 彼女は、入る前と同じ格好だった。

「着替えないの?」

「着替え、持ってきていませんから」

「じゃ、俺の貸すよ?」
 Yシャツとか、エプロンとか。

「いいです。このままで」

 さすがに見透かされたようだった。

「じゃ、じゃあ、あなたは俺のベッドで寝なさい」

 このへんは、一応レディを扱う男としてふるまう。

「いえ」
「えっ!?」

「先生が嫌じゃなければ、お隣で休ませていただきます」
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