僕が小説を書くように
 「せっ、先生?!」
 バスルームのドアを開けると、素通しのシャワールームのなかで彼女が身をよじった。

 開けようとすると抵抗してくる。
 しょせん男の力にはかなわない。

「先生、なん……で……」
「あなたには潤滑油が必要だと思って」

「明るいのは嫌……せめて、電気消して……」
「嫌だ」
 僕は彼女を、完全に手中に収める。

「もっと、からだの力を抜きなさい」
「嫌……だって、こんなのって……」

「恥ずかしがらないで」
 僕は彼女の耳たぶにささやきかけた。
「俺の誘いに応じたってことは、こういうことがしたかったんでしょう?」

そう、すべてはきみが望んだことなのだ。

「痛……っ……」
「もうすぐ気持ちよくなる」

 僕は彼女の中に、深く深く沈みこんだ。
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