【完】『雨の日と月曜日は』

アパートの一階の、一番隅が泉の家らしい。

「少しだけ休んできなって、タダってわけにゆかないからさ」

泉は存外、気配りの出来る子であるようである。

「じゃあちょっとだけ」

泉が冷蔵庫から出したのは缶のコーラである。

「なんか今お茶ないみたいで、これしかないけど」

と泉は一徹にコーラの缶を渡した。



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