【完】『雨の日と月曜日は』

しばし泉は考えた。

「分かんないけど、いるってのは分かった」

「そんならえぇけど」

あのさ、と泉は、

「私ね…また乗りたいから、彼女さんに新しいヘルメット買う」

「買わんでえぇよ、おらんから」

「えっ?」

「あれな、まぁうちのやから。気に入ったなら、しばらく預けとくわ」

「…うん」

泉はうなずいた。



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