【完】『雨の日と月曜日は』

その日はそうやって別れたのだが、

「いまどきのギャルってのは、えらいもんやなぁ」

と思わず帰りのヘルメットの中で呟いた。

信号が赤になった。

待っている間、泉の柔らかく温かい唇の感触を思い出してみたが、青に変わるとすぐスロットルを回し、もと来た道を逆方向に転がしていった。



< 24 / 64 >

この作品をシェア

pagetop