【完】『雨の日と月曜日は』
「そこを曲がって」
泉の指示のままハンドルをさばいてたどり着いたのは、ホームセンターの裏手の小さな黒い建物である。
最初よく分からなかったが、
「休憩3500円」
などと書いてあるのを見て、それがラブホテルであることに一徹は気づいた。
「…えっ?」
「だってさぁ、セフレって言っといて、ヤってないじゃん」
それはそうだが、と思ったが泉と喧嘩をするのも下らないと一徹はそのまま駐車場に停めた。