【完】『雨の日と月曜日は』

「どうせさ、世の中の男って…えーと据え膳だっけ?」

「あ、据え膳食わぬは男の恥ってやつね」

「そうそう、だから女の子とラブホ来たら押し倒してヤっちゃうんでしょ?」

「あー…」

一徹は言葉がない。

「だからさ、一回でもヤっとけばいいかなって」

「…あ、うちはその程度の扱いってやつなんやね」

軽く一徹はうなずいた。

「まぁ、泉ちゃんがそうしたいなら」

そういうと一徹は、そこでようやくソファーにヘルメットを置いた。



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