【完】『雨の日と月曜日は』
いわゆる生臭い行為が終わったあと、
「…イッテツってさ、何か変な人だね」
泉はシーツをまとっただけの姿でメイクを直しはじめた。
「だってさ、男ってあんまり女がどう感じてるかとか、訊かないじゃん」
「そうなん?」
「だって揉むのだって力任せだったり、同じとこだけ攻めてたらOKみたいなのとか、そんなのばっかりでさ」
イッテツみたいに丁寧な扱いなんか誰もしないよ、と泉は言った。