【完】『雨の日と月曜日は』

泉は一瞬だけぎょっとした。

「…もしかして、イッテツってマザコン?」

思わず泉は眉間にしわを寄せた。

「まぁマザコンかどうかは分からんけど、最期までうちはオカンの面倒みるって決めてある」

といい、

「仮に親孝行がマザコンって話なら、うちは別にマザコンでえぇ」

一徹は気にもしていない様子である。

「別にうちはオカンがおらなんだら、何も決断出来んわけではないけど、でもオカンには迷惑かけたから、死ぬまで面倒は見んとあかんのかなって」

それは一徹なりの責任感であるのかも知れない。



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