【完】『雨の日と月曜日は』

だってな泉ちゃん、と一徹は言う。

「自分のオカンも大事に出来ん男が、惚れた女を大事に出来ると思うか?」

これには泉は答えられなかった。

「うちはな、ちゃんと大事に出来るのが、ほんまの甲斐性や思うねん」

そこには、一徹の人となりの一部分が、泉は見えるような気がした。

「イッテツって、裏表ないよね」

「AB型やけど裏表はないなぁ」

なんでもオチをつけたがるところが、一徹にはあるらしい。



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