【完】『雨の日と月曜日は』
★7★
とにかくも。
そういった身体がメインの関係になってから半年が過ぎて、すっかり春めいてきた頃、
「ね、イッテツ?」
「ん?」
「二人でさ、どっか遠くに行かない?」
「たまには旅もいいなぁ」
一徹は答えた。
「いや、旅じゃなくて」
「?」
「…一緒に駆け落ち、しちゃわない?」
ドキッとした顔を一徹はしてみせた。
「あたしね、…もしかしたら恋愛がうまくないかも知れなくてさ」
泉は急に切り出した。