【完】『雨の日と月曜日は』

翌日。

かねてからの約束でもあるので一徹とは、逢うには逢った。

「…なんや、いつもの泉ちゃんらしくないなぁ」

一徹は顔を覗き込んだ。

「あのさ…はるかって、誰?」

泉は不機嫌さを隠さない。

「それなんやけど、いつか言わなあかんなって思っててやね」

「ごまかさないで!」

泉の中にはいろいろな思いがぐるぐる駆け巡っているらしい。



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