ワケあって本日より、住み込みで花嫁修業することになりました。
最近沙穂さんは、私と部長に触発され料理の楽しさに目覚めたらしく、毎日お弁当を作ってきている。
彼氏さんにも手料理を振る舞うと大好評らしく、毎日なにかしら作っているとか。
「それにしても、これと同じお弁当をあの専務が食べているかと思うと……なんか微笑ましい」
「ふふふ」と笑う沙穂さんに、気恥ずかしくなる。
彼女には先週、すべてを話した。
私の片想いの相手が謙信くんであること。そんな彼と婚約中でいっしょに暮らしていること。……そして自分の想いを伝えたことも。
沙穂さんは終始びっくりしていたけれど、「相手が専務なら言えなくて当たり前」と言ってくれて、「それにしても驚いた」と言いながらも、「なにかあったら、力になるから」と励ましてくれた。
今までずっとひとりで謙信くんへの想いを抱えてきた。嬉しいことも辛いことも苦しいことも。
それをこれからは沙穂さんに話してもいいんだって思ったら、心が軽くなり頑張ろうって思えたんだ。
彼氏さんにも手料理を振る舞うと大好評らしく、毎日なにかしら作っているとか。
「それにしても、これと同じお弁当をあの専務が食べているかと思うと……なんか微笑ましい」
「ふふふ」と笑う沙穂さんに、気恥ずかしくなる。
彼女には先週、すべてを話した。
私の片想いの相手が謙信くんであること。そんな彼と婚約中でいっしょに暮らしていること。……そして自分の想いを伝えたことも。
沙穂さんは終始びっくりしていたけれど、「相手が専務なら言えなくて当たり前」と言ってくれて、「それにしても驚いた」と言いながらも、「なにかあったら、力になるから」と励ましてくれた。
今までずっとひとりで謙信くんへの想いを抱えてきた。嬉しいことも辛いことも苦しいことも。
それをこれからは沙穂さんに話してもいいんだって思ったら、心が軽くなり頑張ろうって思えたんだ。