ワケあって本日より、住み込みで花嫁修業することになりました。
『初めてのケンカ』
「すみれ、いつも言っているけど、本当にここでいいのか?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
通勤時間の朝、謙信くんはハザードを点灯させ路肩に車を停車させた。
私はシートベルを外し、会社から距離がある場所だけれど、窓の外に同じ会社の人がいないか確認した後、素早く車から降りた。
するとすぐに謙信くんは助手席の窓を開ける。
「今日は遅くなると思うから先に帰っていてくれ」
「うん、わかったよ。頑張ってね」
手を振ると彼も手を振り返してくれた。そしてゆっくりと車を発進させ、あっという間に見えなくなる。
謙信くんといっしょに住み始めて早二週間。ふたりでの生活にも慣れてきた。
家事全般は私が請け負っているけど、仕事が忙しくない時は彼も手伝ってくれている。
ゴミ出しやお風呂掃除。食事の後の食器洗い。
最初は謙信くんがゴミ出しにお風呂掃除!? と想像できなかったけれど、私といっしょに暮らす前はひとり暮らしをしていたから、すべてお手のもの。
仕事が早く終わった日は買い物に付き合ってくれる。
結婚したら理想の旦那様になるんじゃないかな?
「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
通勤時間の朝、謙信くんはハザードを点灯させ路肩に車を停車させた。
私はシートベルを外し、会社から距離がある場所だけれど、窓の外に同じ会社の人がいないか確認した後、素早く車から降りた。
するとすぐに謙信くんは助手席の窓を開ける。
「今日は遅くなると思うから先に帰っていてくれ」
「うん、わかったよ。頑張ってね」
手を振ると彼も手を振り返してくれた。そしてゆっくりと車を発進させ、あっという間に見えなくなる。
謙信くんといっしょに住み始めて早二週間。ふたりでの生活にも慣れてきた。
家事全般は私が請け負っているけど、仕事が忙しくない時は彼も手伝ってくれている。
ゴミ出しやお風呂掃除。食事の後の食器洗い。
最初は謙信くんがゴミ出しにお風呂掃除!? と想像できなかったけれど、私といっしょに暮らす前はひとり暮らしをしていたから、すべてお手のもの。
仕事が早く終わった日は買い物に付き合ってくれる。
結婚したら理想の旦那様になるんじゃないかな?