両親を亡くし、祖父に引き取られ育てられた主人公は、偉大な祖父を持つことと元々の引っ込み時間な性格から、幼いころいじめを受ける。そのことが原因で、人と関わることが苦手となり、普通に話せる人もごくわずか。そんな中でいつも優しく目をかけてくれる幼馴染の彼に、淡い想いを抱いていた。
彼が自分に見せる優しさに特別な想いがないことを知っていながらも、祖父の持ち出した「結婚」という約束。そこから彼にどんどんと近づいていくことに。時に厳しく、時に優しく。
それでも、自分の気持ちと彼の想いの違いに傷つきながらも、悩みながらも前向きに自分に強くあろうとする主人公にとても好感が持てました。