あぁ、ごめん、好きすぎて…ついね?
「ゆな。はよ。」



かこんっと丸めた参考書で頭を殴る。




かれこれ俺の部屋の机で2時間くらい寝ていた。




「んぁ?
なんだ。
優太か。
もうちょい寝かせてよ
私だって…人間なんだから…。」



なんだよ
その理屈。
「んー。
今何時?って……何曜日!?!?」



「ニヤ)月曜日の9時。」



「……へ?…………ぐす。どうしよ。学校ちこくだぁ。それじゃなくても成績悪いのにぃ。」



またしても、机にうつ伏せになってふてくされている。


俺に起こしてくれればいいのにという顔をしてこっちを見ている。




「お前、こんな簡単なのに引っかかるなんてまじ馬鹿だな。」




「へ?…………っあ!!!
まだ、2時間しかたってないじゃん!!」



もぉー。
とかいって脚をばたばたさせた。


やる気ねーのそっちじゃん。



「もう、帰れよ。どーせもう、やる気でねーだろ?」



「ん。そうだね。帰る、」




そういうとゆなは、俺の部屋を出ていった。




なんだよ。



あっさりしすぎだろ。







あ、なんだ。


いやだっ、って言って欲しかったのか…俺は


恥ず。




ごろーんと1人残された部屋で横になる。




俺は、昔からそうなんだ。





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