゚*.。.あの虹に願いを .。.*゚
あの虹に願いを
゚*.。.*゚
「今日は昼過ぎから大気の状態がすごく不安定になるんだって。夕立がくるみたいだよ。虹が出るかも」
「マジ?!じゃあ七曲り行こうよ!」
同じクラスの理沙(りさ)と花菜(かな)が顔を輝かせて頷き合っている。
「……ななまがり?」
……なんだろう。
七曲りが何か分からない私は、少し首を傾げて二人を見つめた。
「あ、夏希はまだ知らないか。越してきたばかりだもんね」
そう。私は父親の仕事の都合でこの町に越してきて、まだ三ヶ月だ。
今は夏休み中だけど、学校は開放されていて、私達は課題を仕上げる為に登校していた。
花菜の言葉を受けて、理沙が私に微笑みながら言った。
「七曲りっていうのはね、学校からすぐのところにある海岸沿いの曲がりくねった国道の事なの。峠ってやつだね。山を切り崩して作った道路なんだけどずーっと海が見えてるんだよ」
「そ!片側は山、片側には真っ青な海が延々広がっててね、最高に綺麗なの。夕立ちが来た後にさ、たまに虹がかかるんだよね。七曲りの虹を見ながら願い事をするとね、どんな願いも叶うんだって!」
「今日は昼過ぎから大気の状態がすごく不安定になるんだって。夕立がくるみたいだよ。虹が出るかも」
「マジ?!じゃあ七曲り行こうよ!」
同じクラスの理沙(りさ)と花菜(かな)が顔を輝かせて頷き合っている。
「……ななまがり?」
……なんだろう。
七曲りが何か分からない私は、少し首を傾げて二人を見つめた。
「あ、夏希はまだ知らないか。越してきたばかりだもんね」
そう。私は父親の仕事の都合でこの町に越してきて、まだ三ヶ月だ。
今は夏休み中だけど、学校は開放されていて、私達は課題を仕上げる為に登校していた。
花菜の言葉を受けて、理沙が私に微笑みながら言った。
「七曲りっていうのはね、学校からすぐのところにある海岸沿いの曲がりくねった国道の事なの。峠ってやつだね。山を切り崩して作った道路なんだけどずーっと海が見えてるんだよ」
「そ!片側は山、片側には真っ青な海が延々広がっててね、最高に綺麗なの。夕立ちが来た後にさ、たまに虹がかかるんだよね。七曲りの虹を見ながら願い事をするとね、どんな願いも叶うんだって!」
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