春色に恋して


「・・・ぎ、桜木さん」


「ぅえ?あ、はいぃっ」

突然名前を呼ばれ、声が裏返ってしまった。



「次は桜木さんだよ。軽くでいいからね」


・・・軽く…?

何を言えばいいのかわからず脳内がパニックになる。




その時。



「自己紹介だよ。組と名前と軽い挨拶」


斜め前の彼が教えてくれた。


胸が熱くなった。
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