涙の、もっと奥のほう。
「そりゃ腹立ってね。怒鳴り返してやったの。もう修羅場じゃん?赤ちゃんの龍奈に泣くなとか無理に決まってんだろ、この野郎!って言ってやった。勿論向こうも有り得ないくらいの勢いでキレてきて。頼みのお父さんは嫁と子供じゃなくて自分の母親の援護に回った…信じられなかった。」

二人がかりで責め立てられて、決めた逃げ場は離婚だった。
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