涙の、もっと奥のほう。
だけど、そんな気持ちを持ち続ける事が難しくなっていくのも自分自身よく分かってた。

私がいなくなった事をきっかけに前よりも遊びだした男にプライドを持つ事が、そんなに大切なのか…分からなくなっていく。

そんなある日、私は創(そう)から告白を受けた。

今までは兄貴分で、恋愛の対象としてみたことのない人。

「江奈の事も龍奈の事も、俺が守るから。一緒に生きてこう?今日、この瞬間から三人で。」

やっと巡ってきたかと思うほどの幸せは続きに続いた。

創の人間がしっかりしていたのも一つの要因で、私は私の思った事をはっきり創に伝える事ができた。
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