涙の、もっと奥のほう。
龍奈の事も、異常ととれる程に可愛がってもくれたし、付き合って一年経った日に私の両親への挨拶も済ませてくれた。

再婚する事にもなった。

創の両親は、離婚経験のある私が相手でも結婚式を挙げてやると言ってくれた。

龍真とも結婚式は挙げたが、姑が仕切りに仕切って、私たちの意見は何一つ組み込まれる事のない、ある意味『寂しい結婚式』だった。

入籍する日も決めて、あとはその日を待つだけになり龍奈に新しい父親ができることを一日に何度も話しても聞かせていたくらいだ。
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