俺様ダーリン!?
『それは…
前から一緒にいるからで…』

あたしが言いかけた言葉を無視してまた紗耶香は話し出した。

「あなたに聞いておきたいことがあったの。

私はひなたクンのことが好き。
あなたはどうなの!?
私から見てあなたはひなたクンが好きなようには見えないのよっ!!
なのになんでそんな平然と隣にいるのよ…っ。

私の方がひなたクンを好きなのに…っ。」

紗耶香の顔を見ると目から涙が溢れていた。

そんな紗耶香を見てあたしは言った。

『あ…あたしは…
ひなたのこと“好き”とか考えたことなくて…
だけどひなたは多分…
あたしにとって大切な人で、だから自分からこの場所を譲ることは…出来ない。』

ただ…
これだけしか言えなかった。

「なっ…なんでそんな気持ちでひなたクンの隣にいるのよっ!!!」

あたしが紗耶香に近づこうとした時だった。

「優花っ!」

後ろから声がした。

え?と思い、振り返るとそこにいたのは…。
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