俺様ﾀﾞｰﾘﾝ!?

｢優花…
ごめんな｡
俺のせいで変なことに巻き込んで｡
俺と組まなければこんなことなかったのにな…
まぢで…ごめん｣

ひなたはあたしに精一杯謝った｡
握られた手から温もりが伝わる｡

『ううん｡
いいよ､大丈夫｡
ひなたは悪くない｡
あたしは大丈夫だから!

15日まで､もうすぐだよ？
明日からまた練習頑張ろう？』

あたしは笑って伝えた｡

もうひなたの辛そうな顔を見たくないから｡

ひなたには､ずっと笑っていてほしい｡
そう感じた━━━｡

次の日もまた練習のために教室へ向かう｡
最近､ひなたは行きも帰りも一緒に居てくれる｡

何か心配だから､って言われたんだよね｡

玄関で靴を履き替えていると紗耶香が目の前に来た｡
『さ…やかさん…｡』

あたしは一瞬ドキッとした｡

だけどあたしはひなたに
『ちょっと…
先に行っててくれない？』
とだけ告げた｡