俺様ダーリン!?
「ひなたくんにね…
優花ちゃんにこれを渡してって頼まれたの。」

ドクンッ…

先生が差し出したもの…
それは手紙だった。

あたしはこの時嫌な予感がした。
出来ることなら聞きたくなかった。
でも自分の思いとは反対に無意識に聞いてしまった。

『それで…
ひなたは…?』

「つい最近…

やめたのよ…。」

うそー…。

あたしは信じられなかった。
誰かにそんなわけないよーそう言って欲しかった。

だけど誰も何も言わない。
先生も悲しい表情をするだけ。

だからあたしはもうただ受け入れるしかなかった。

「そうですか…
ありがとうございました。
じゃ、帰ります。」

あたしは頑張って笑った。
だけど笑えてなかった。
そこに立っているので必死だった。

泣き崩れることができたらどんなに楽だろうー。
あたしにはできなかった。

あたしはそこから家に帰ってすぐ部屋にこもった。
誰にも会いたくなかった。
会ってしまうとその人の前で泣いてしまいそうで…
それだけは避けたかったから。

部屋に入るとあたしは少しの間何もしなかった。
だけどひなたの手紙も読まなくちゃいけないー。
読むのが怖かった。
でも開けたんだ。
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