俺様ダーリン!?
「ひなたくんは…
“優花がやるなら、俺はやります。
優花がやりたくないなら俺はやれないです;;
優花にじゃないと…
弾けないんで。”

って言っていたよ。」

『店長っ、ちょっと考えさせてください!
必ず答えは出します★』

あたしは店長のもとをあとにしてひなたがいるところに向かった。


『ひなたっ…ってごめん;;
練習中だったね;;』

「いや?
暇だったから弾いてただけ。
入れよ。

…で?
どうしたん?」

『店長から聞いたんだけど…
本当にやるの…?』

「俺はやりたいと思ってるよ。
だって、こんなチャンスもうないかもしれないんだぜ?」

『でも……』

あたしがためらっているとひなたは言った。

「“でも…”じゃねぇよ。
優花ならやれる。
どうせ、優花のことだから今さら歌えない…
今歌っても笑われそうで…
とか思ってんだろ?

優花の歌は今でも十分うまい。
だから俺を信じろよ。


それとも何?
もうやる気ねぇの?」
< 70 / 358 >

この作品をシェア

pagetop