俺のこと好きになってよ。


「ごめん。でも、私も玲央のこと好きなの。
乃愛ちゃんのことも好き。
だから、裏切るような形で付き合いだすのは嫌だった。
押し付けてごめん。」


遥ちゃんが泣きだす。

もう泣きたいのはこっちだよ。


「いいよもう。
乃愛も遥ちゃんのこと好き。
玲央くんのことも好きだから、応援するよ。
お幸せに!!またねー!」


そう言い捨て、その場を去る。

本心だし、お互い言いたいことを言い切った。


遥ちゃん、玲央くんのこと好きじゃないのに付き合ってるのかと思ってたから、本当のこと聞けてよかったし。


でも、失恋したんだよな。



< 117 / 154 >

この作品をシェア

pagetop