俺のこと好きになってよ。


「あ、ごめん。なんか花火見てたらしみじみして色々思い出しちゃった。」

乃愛はそう言って、ヘラッと笑ってみせる。


ぎゅっ


乃愛から抱きついてきた。

一瞬びっくりして、俺は乃愛の頭をなでる。


「もう、つかれた。
恋なんかしたくない。

勇人がいてくれて良かった。」


「うん。」

俺は何も考えずに、乃愛にキスしていた。




花火のジンクスどおりに。




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