俺のこと好きになってよ。
そうこうしてたら、教室についた。
「え、乃愛ちゃん。
橘と付き合いはじめたの??」
ひさしぶりの小出。
「ええー、そうだったらどうするー?」
またふわっと笑って小出に問いかける。
こんなやつに笑いかけるな。
そんなこと思う俺はもう重症かもしれない。
「嘘だろ!そんなんあったら俺泣いちゃうーー!!」
「ふふふ、嘘だよ。友だちだよ。」
友だち…
突然に現実に戻されたような感覚。
「なーんだ!よかったー!」
と、はしゃぐ小出へ、俺は通りすがりに乃愛に聞こえないように言った。
「今は、まだ友だちなだけだから。」