ちょっと強引なキミ
先生の話が終わって今から入学式が

始まろうとしていて入場中


でも酒井くんにはそんなの関係無いらしい



180cmはあるだろう身長で
後ろから抱きついてきて私の頭に
頭を乗っけて入場…




『ちょ!酒井くん!みんな見てるから!』




うちの学校はそんなに 入場!って感じに
こだわってないらしくてみんなバラバラに
入ってるからすごく目立つ!

わけでもないけど


これは目立つよ…まずいよ…


先生も先輩も親もいるのに!





「見ててもいいじゃん。」

『勘違いされるってばー』

「俺はいいもんされても」


あーのーねー


『酒井くんさぁ…』




パッといきなり解放される私に


酒井くんの顔は物凄く近くにあった





「酒井くんじゃなくて、健太郎。」



『健太郎…くん、、』



「け、ん、た、ろ、う。」




鋭いその瞳に吸い込まれてしまいそうで怖い




でもそれでもいいと思ってしまう


なんだろうこの感覚




『けん…た…ろう……///』




へへっと笑って頭を撫でてくれた後

健太郎はさっき出来た男友達の
群れの中に入っていった





「凛だいぶ気に入られてるね~」

「千夏~、そんな事ないって…
きっと他の女子にも慣れたらあれだよ」



どーうかな♪とニヤけてる千夏は
何かを悟っているようだった






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