ちょっと強引なキミ
なんて変な事を考えてるうちに
初日の学校は終了


「凛!一緒に下駄箱まで行こう」



『お!千夏、いいよ♪』



まだ綺麗な形をした鞄に

筆箱を突っ込む






『よし!行こう!』


「彼氏にバイバイしなくていいの?」

彼氏??


あ、もしかして…



『健太郎???健太郎は違うってばー、』

「今健太郎って言った?!きゃー♡」


と飛び跳ねる千夏も健太郎並に意味不明だ






それに


健太郎にバイバイ言いたくても…




「酒井くんカッコいいね!彼女居るの?」

「華野さんとどういう関係?」

「放課後暇???♡」




なーんて甲高い声を作った女の群れに
囲まれてて言いづらい…



ほら、一緒に帰りたがってる
男友達のみんなも困ってそう…





頑張れ、健太郎。







「酒井くんってさ、凛にはあんなんなのに
他の女子に絡もうともしないよね♪♪」



え?



「ほら?みてよ、誘われてるのに断ってるしその断り方凄い酷い…」






千夏が指をさす健太郎にもう1度目を向ける



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