ちょっと強引なキミ
雨の中傘をさして少し走ると


「ミャー……ミャー…」

公園の近くで弱々しい猫の声がした





せめて子猫じゃないといいな

子猫だったら可哀想だ…は!?





公園を覗き込むと

ブレザーを頭に被って子猫を抱っこしてる



健太郎が居た





「しーしー。もう平気だよ~♪
俺が居るよーみゃー子♪♪怖がらないで~」




みゃー子って…ネーミングセンス疑うけど






『優しいなぁ…』




胸の奥の奥の奥の方が少し熱くなった








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