幸せ日和
「あの…なんか、さっきから、あの女とかアイツとか親しげですね」

未来は小さく、ああと呟くと、

「付き合ってたからな」

悲しそうな表情を浮かべた。

「しばらく恋愛はこりごり」

「そう、ですね。
わたしも恋愛するのが怖いです」

「…案外、同じような傷、負ってるのかもな。
俺とあんた」

ボソリと呟くと、未来は2階ユニットに戻って行った。


未来は、過去の恋愛により、傷ついていて、日和もまた、過去の恋愛に傷ついてる。
その2人が、後に付き合う事になるなんて、この時、誰が予想出来ただろう…。
< 10 / 49 >

この作品をシェア

pagetop