幸せ日和
ある日、新しく入居者が入ったと聞き、入居者の様子を見に行くと、一緒にいた孫娘が日和に会釈した。
「岸本(きしもと)さん、この人は看護師の入江(いりえ)さん」
施設長が、入居者に日和を紹介する。
「はい、よろしくお願いします」
入居者がニコニコと日和を見た。
「奈々(なな)、おばあちゃんの荷物、これだけでよかった?」
後ろから、懐かしい声が聞こえたが、出来るならそれは思い出したくないものだった。
おそるおそる振り返ると、その男はマジマジと日和を見た。
「うん、ありがとう。
…由文(よしふみ)、どうしたの?」
奈々が、不思議そうに由文を見る。
「ううん、大丈夫」
由文は笑ったが、通り過ぎる際、
「日和、久しぶりだね」
ボソリと日和に言った。
「岸本(きしもと)さん、この人は看護師の入江(いりえ)さん」
施設長が、入居者に日和を紹介する。
「はい、よろしくお願いします」
入居者がニコニコと日和を見た。
「奈々(なな)、おばあちゃんの荷物、これだけでよかった?」
後ろから、懐かしい声が聞こえたが、出来るならそれは思い出したくないものだった。
おそるおそる振り返ると、その男はマジマジと日和を見た。
「うん、ありがとう。
…由文(よしふみ)、どうしたの?」
奈々が、不思議そうに由文を見る。
「ううん、大丈夫」
由文は笑ったが、通り過ぎる際、
「日和、久しぶりだね」
ボソリと日和に言った。