幸せ日和
小春は、日和が高校生の時に、中絶した事を知らない。
だからこそ、無邪気に妊娠を進めるのだろう。

小春が、あまりに好き勝手言うので、

「妊娠した事がそんなにすごいの！？
子どもなんてただ汚いだけじゃん！！」

日和は怒り、夜なのに、家を飛び出した。


一方、未来は夜勤をしていた。
仕事の合間に、日和とメールをしていたが、日和からメールがこなくなったので、ロッカーから着替えを持ってこようと席を立った。

１階まで降りると、職員専用の出入り口から、物音がしたので、見に行くと、ドアに持たれるようにして、日和がいた。

「ひよちゃん！？」

未来が声を掛けると、日和はゆっくりと顔を上げた。

「みっくん…！」

日和は未来に抱きついた。
未来も事情が掴めないながらも、日和を抱きしめた。
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表紙・目次

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