幸せ日和
「え、それってアイツの…?」
「妊娠した時、アイツは逆上し、わたしを刺そうとした。
その時、庇って、わたしの代わりに刺されたのがさやかだったの…。
その日から、妊婦が大嫌いっ。
幸せそうな人の顔を見ていると、憎くてはらわたが煮えくるかえりそうになるから…。
なのにあんたは嬉しそうに話してきたり、お腹を触らせたり…。
わたしだって、産める条件が揃ってたら産んでた…!
わたし、今日から彼氏の家に住む。
もうここには帰らない。
わたしの物は好きにしていいから」
日和は、涙目の小春を一瞥すると、住み慣れた我が家を出た。
「おまたせ」
未来の車に乗り込むと、
「大丈夫?」
心配そうに、未来が日和の顔を覗き込む。
「大丈夫」
そう答えながらも、涙が流れる…。
未来は、何も言わず、日和を抱きしめた。
「妊娠した時、アイツは逆上し、わたしを刺そうとした。
その時、庇って、わたしの代わりに刺されたのがさやかだったの…。
その日から、妊婦が大嫌いっ。
幸せそうな人の顔を見ていると、憎くてはらわたが煮えくるかえりそうになるから…。
なのにあんたは嬉しそうに話してきたり、お腹を触らせたり…。
わたしだって、産める条件が揃ってたら産んでた…!
わたし、今日から彼氏の家に住む。
もうここには帰らない。
わたしの物は好きにしていいから」
日和は、涙目の小春を一瞥すると、住み慣れた我が家を出た。
「おまたせ」
未来の車に乗り込むと、
「大丈夫?」
心配そうに、未来が日和の顔を覗き込む。
「大丈夫」
そう答えながらも、涙が流れる…。
未来は、何も言わず、日和を抱きしめた。