幸せ日和
一方、未来は優花(ゆうか)の家にいた。

「タケ君がここに来るの、久しぶりだね」

無邪気に笑うが、別れ話をしたのは、優花だ。
それさえなければ、今でも優花と付き合っていたと思う。
性格はきついし、喧嘩も多かったが、それでも優花を愛していたから…。

「で、話って何?」

素っ気なく言うと、

「あたしね、やっぱり、タケ君が好きみたい。
入江(いりえ)さんと別れて、あたしと付き合ってくれないかな…?」

優花は信じられない言葉を口にした。

「は?
いやいやいや!
お前、俺を振ったよな…?
今更、好きって言われても、どうする事も出来ねぇよ、俺」

「ひどいよ、タケ君」

「ひどいのは、お前だろ?
浮気は…構ってやれなかったから、しょうがないにしても、元カレとのエッチを比べて、散々、人を傷つけて、今更これかよ」

未来は、優花の自分勝手な言い分に、かなり怒っていた。
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