幸せ日和
「もう、なんなのよ!」

優花は唇を噛み締め、涙が溢れ出ていたが、急に気持ち悪くなり、トイレで戻した。

「…泣きすぎ?
いや、そんな単純なものじゃない気がする…」

過去に、妊娠をしていた優花は、それが泣きすぎによるものではなく、妊娠のような気がしてならなかった。


-未来が帰宅をすると、日和はいつものように、夕飯を作っていた。

「あ、おかえりなさい」

その笑顔が、自分以外にも向けられたものと知り、

「優花と会って、ヤッた」

ヤキモチから、つい、意地悪を言いたくなった。

「…え、なんで?」

「理由なんてないよ。
俺だって男だから、その気になれば」

「みっくんのバカ!!」

未来の言葉を遮り、日和は未来にあるものを投げつけると、家を出た。

残された未来は、それを見て、驚いた。
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