幸せ日和
「子育てにマニュアルなんてない。
友紀が思ったように、やっていけばいいんじゃないかな…?
それを言ったら、わたしには母親はいないよ。
だけど、産んで育てたい」

優花の真っ直ぐな瞳に、

「……わかった。
じゃあ俺が、その子の母親になるよ。
母親と一緒に住んでたから、母親ってどんなものかわかってるし。
だから、優花さんはその子の父親になってよ」

友紀は観念し、今後の教育方針について提案した。

「…それも出来ないなら、ただ、俺と、産まれてくる子どもの傍にいてくれるだけでいい。
優花さんの事、嫌いじゃないし」

「友紀ぃ」

「ああもう、泣くなよ~」

友紀はあきれながらも、優花の髪の毛を優しく撫でた-。
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