幸せ日和
安村 優花(ゆうか)、3階勤務の介護士。
気が強く、自分より立場が下の人間を顎で使う。
「わたしから、安村さんに説明をしておくから、彩音ちゃんは自分の持ち場に戻って」
彩音は一礼すると、2階に戻って行った。
日和は、利用者のお昼の薬を、入居者の内服薬が入った袋から出すと、急いで3階に行った。
3階に行き、夕飯の支度をしている優花を、職員が通る階段に通じる扉の中から呼んだ。
優花は嫌そうな顔をしたが、渋々、日和の元に来た。
「これ、美子さんのお昼の薬だから、今すぐ飲ませて!
それから、夕食後の薬の時間を、少しずらして、美子さんだけ20時過ぎに飲ませて下さい」
「その時間には勤務が終わってます。
夜勤の人にお願いしていいですか?」
悪びれもなく言う、優花に、日和の堪忍袋の緒が切れた。
気が強く、自分より立場が下の人間を顎で使う。
「わたしから、安村さんに説明をしておくから、彩音ちゃんは自分の持ち場に戻って」
彩音は一礼すると、2階に戻って行った。
日和は、利用者のお昼の薬を、入居者の内服薬が入った袋から出すと、急いで3階に行った。
3階に行き、夕飯の支度をしている優花を、職員が通る階段に通じる扉の中から呼んだ。
優花は嫌そうな顔をしたが、渋々、日和の元に来た。
「これ、美子さんのお昼の薬だから、今すぐ飲ませて!
それから、夕食後の薬の時間を、少しずらして、美子さんだけ20時過ぎに飲ませて下さい」
「その時間には勤務が終わってます。
夜勤の人にお願いしていいですか?」
悪びれもなく言う、優花に、日和の堪忍袋の緒が切れた。