あたしのヒーロー*犬とあたしの物語*
「・・・あっれー?愛祈じゃンー」
ドクンと波打つ
体中の血が
「・・・ほんとだー★やっほー、愛祈ー」
「・・・・・・なにか、よう?」
「あー、犬だー・・・かわいいーッ!」
「ちょ、さわんないで!!」
ムキになってリードを強く引きすぎた
きゃぅん!と小さくランは鳴いた
「ちょっと、可哀想じゃん」
「や、離してよ・・・・」
無理矢理リードを取られそうになる
やめろ・・・!
おまえ等の汚い手で、ランをさわるな!!!!
「あははー、ほれポチ、お手」
取られたリード
「ちょっと、返して!!」
「うっさいな、消えろ!」
バシッと顔面を殴られた
「・・・・ラン!!!!!」