あたしのヒーロー*犬とあたしの物語*

あたしは、叫んでしまった。


あいつ等はもう、道路の向こうにいるのに



あたしは、必死に叫んだ



「ラン!ラン!!!!
ランを返して!!!!!!

ラン!!!!!!」


ランは、あたしの声に反応して


ぴくんと大きな耳を広げて駆けてくる


・・・道路を渡って――・・・







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